面白そうな秋アニメを探して、ニコ生で「キノの旅」の一挙配信をやってたので視聴。
悠木碧の初出演アニメってのも興味を惹かれた。
12話分も書くのは面倒なのであらすじは無し。
感想もメモ程度。
内容は一種のロードムービー。
しゃべるバイク「エルメス」に乗ったキノという少女が主人公。
キノが旅する行く先々の人とのミニエピソードを
1話完結でオムニバス的に描いていた。
たぶん時系列とかは関係なさそう。
毎回、異なる国に立ち寄り、そこで何らかのトラブルが起きたり。
どの国も奇妙な文化があって、
ファンタジーというか寓話っぽい雰囲気だった。
何となく「不思議の国のアリス」のルイス・キャロルっぽいテイストにも感じた。
ダークな竹本泉っていうか。
ただし、どこ行っても「旅人さん」で通じるので、
どの国でも旅人は珍しい存在ではない事は共通。
第1話「人の痛みが分かる国」
登場人物はキノとエルメスと名無しのおっさん。
他にも登場するけどキノを恐れて逃げるだけで、実質的には以上の3人のみ。
国民が人の心が読める薬を飲んでしまい
お互いの心が読めてしまう故に人間関係が崩壊したらしい。
そこきキノが立ち寄り、キノは薬を飲んでない人間なので心が読めずじまい。
それで却って安心してキノと打ち解けるという皮肉なエピソードだった。
第2話「人を喰った話」
これは面白かった。
行きずりの男達に食べ物を恵んだら
回復した途端に本性を露わにしてキノを攫おうとしていた。
いかにもタチ悪そうなツラだったけど、人攫いに変貌して「やっぱり」と。
キノの意外な戦闘力の高さも。
第3話「予言の国」
なぜか国民全員が世界が滅びると信じていた国。
現実にも閉鎖的な新興宗教が世界の終末を信者に植え付けるってのがあるけど
この予言の国も似たような感じだった。
つまり住人が全員「司祭」を盲信していた。
しかし司祭の予言は外れて顰蹙を買ってたw
第3話は他にも「伝統」「悲しい国」が描かれていた3本立ての回。
「伝統」は架空の伝統を旅人に真似させようとする国。
しかしそれは旅人の間でとても有名らしく、
キノは伝統を真似せずスルーしてお終いw
「悲しい国」は言霊を操れる詩人の話。
この詩人が作った歌は意味がわからなくても心に訴える力があった。
国王は気まぐれに「悲しい歌」を作らせようとして
その悲しい歌が国中に広まって悲しい国となってしまった。
オチは、この詩人の歌の写本が「予言の書」として「予言の国」に伝わっていた事w
最後は悲しい国を戦争で滅ぼそうとする別の国の軍隊と遭遇してお終い。
これも予言の書が原因だったという皮肉オチ。
第4話「大人の国」
キノを名乗る男と昔のキノとの回想。
キノが旅立つ経緯の話。
ここは12才になると「大人になる手術」を受けないといけない。
この手術を否定すると「失敗作」とみなされ、両親が子供を殺そうとする。
まるでインドや中東の名誉殺人。
キノは男に庇われて難を逃れたけど、
男はそのまま刺殺されてしまったのが意外。
男と一緒に旅立つかと思ってた。
キノにバイクが語りかけて自分に乗るよう訴え、
キノはそのままバイクに乗って国から脱出。
その後、どういう経緯で今のキノになったのかはわからない。
第5話「レールの上の三人の男」
レールを磨く男、レールを外す男、レールを敷設する男の話。
彼らはとある国から派遣されてた。
この仕事を50年続けていたけど、
それは国が崩壊したのを知らなかったからという皮肉オチ。
中間では誰も働かない国の話をしてた。
そこではストレスを感じる為に敢えて働く住人が描かれてた。
それで自殺する人もいるとか、これも皮肉な国だった。
最後は「多数決の国」で、
どうやらレールの男に仕事を与えていた国。
そこは廃墟だった。
民主主義が勃興して国王を処刑したのを皮切りに、
反政府的な人物を次々に処刑して、とうとう誰もいなくなってた。
なのでレールの男に仕事の終了を伝える者がだれもいなくなってたっぽい。
最後に残った首魁らしき男はキノを銃で脅して国に残るよう懇願。
キノは逆に脅し返して立ち去り、
男は恐らく銃で自殺っていう皮肉オチ。
ここらで、この手の皮肉オチがキノの旅の特徴っぽいなと把握。
第6~7話「コロシアム」
コロシアムで殺しあいを勝ち抜くと1級市民になれるという国の話。
旅人はコロシアムに強制参加。
わざと降参すると、相手が認めた場合のみ国外追放。
キノは初めはわざと降参する予定だったのに、なぜか勝っちゃった。
参加の理由は不明だけど、すれ違った馬車の女性が原因らしい。
その女性は素敵な国があるとキノに嘘をついてた。
たぶんキノも不幸になれって思って嘘をついたんじゃないかと。
というのも女性は旦那を試合で亡くしてたので。
国王は快楽主義者で、どうも殺人にも快楽を感じてそうなタイプ。
参加者には国王の息子も混じってた。
息子は国王を謁見の場で殺すつもりだったけど、
キノが故意に国王を流れ弾で殺しちゃった。
息子は生きる目標を失って放心してた感じ。
第8話「魔法使いの国」
珍しく住人が主役でキノは脇役。
ニーミャという女性が飛行機を発明し最初の試運転で見事に飛翔する話。
キノは無責任に飛ぶと断言してその気にさせていた。
本当に飛ぶと思ってなかったとかひどいw
第9話「本の国」
行き倒れの旅人から本を貰う話。
有害図書を禁書とする国で、本を自由に読む権利を主張するレジスタンスがいた。
でも結末はアクシデントで図書館が炎上してお終い。
レジスタンスから貰った鍵で世界の全てが書かれている本を手に入れたけど、
それは全ページ白紙だったという皮肉オチ。
冒頭と〆の戦車は意味不。
第10話「機械人形の国」
自分をロボットだと思い込んでいるお婆さんの話。
自分で作ったロボットに仕えているメイドだと勘違いしてた。
これは自分の家族を戦争で失った心の傷が原因。
途中でロボット家族が明らかに料理を食べようとしなかったりしてたので、
たぶん家族の方がロボットでお婆さんは人間だろうと予想はついた。
最後にロボット達をキノを拒絶したら、
全員で湖に入水自殺したのは予想外。
でもロボットなので死なない気がした。
それとも錆びて朽ちるのか。
第11話「彼女の旅」
殺し屋に彼氏を殺された彼女が殺し屋に復讐する話。
殺し屋が刑務所から出ると彼女は殺し屋を旅の護衛に依頼。
彼女は殺し屋を人気の無い森で殺してしまう。
正直、当然だなあと。
本気で会心していい奴になってたのが一番許せないと叫んでたのも同意なんだよね。
後半は「賢者」の話。
実は実験で自意識を失ってただけの老人で、元は犯罪者だったらしい。
この老人の述懐がこの話のメインでキノは聞いてただけの脇役。
賢者の付き添いの女の子は自意識を取り戻した老人を殺すのが使命だった。
老人は自意識を取り戻したけど女の子は老人を殺さなかった。
殺さなかった理由は謎。
第12話「平和な国」
隣国と平和的に戦争をする為に少数民族タタタ人を犠牲にしていたという話。
これもキノは脇役で奇妙な国を傍観してただけ。
お互いにタタタ人をどれだけ殺したかをカウントして、
より多く殺した方が勝利国となってた。
タタタ人が犠牲になる方が、従来の戦争よりも犠牲者が少ないって理屈で正当化していた。
この回は筒井康隆が書きそうだなって印象。
最後はキノがタタタ人の腹いせに殺されそうになるけど、
キノは例によって銃の名手なもんだから、
タタタ人を返り討ちっていうブラックな結末。
第13話「優しい国」
これが悠木碧が初出演した話。
さくらという女の子の役で、
チョイ役かと思ったらキノとの絡みが多い重要な役だった。
さくらは最後は死んでしまうけど、
それまで人死にを見ても冷めた対応だったキノがショックを受けてたのが意外。
自分の幼少期を重ねてたんですかね。
できればかつての先代キノのように助けたかったのかなと。
住人は火山の噴火を知ってたけど、
なぜ敢えて全滅を選んだのか不可解なまま。
アンケートはとても良かったが94.6%と好評。

コメントによると放送当時はぶっ叩かれていたんだとか。
それも意外っていうくらい面白い話だった。
声優の前田愛じゃなく女優の前田愛が声を当てたようで、
それが違和感あると言えばあるんだよね。
あと、色んなエピソードで子役を使ってたらしい。
悠木碧もその1人で、それも理由なのかなって印象。
でも、新作のキノの旅も期待できそうな面白さだった。
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