オモイデドロップスは瀬奈みこと、更紗帆菜の思い出を振り返る限定イベ。
期間は2023年12月18日から31日まで。
通常クエで間違いのプレゼントを集めてイベクエを進める
終わりへの逃避行+15
それでも、ヴィランとして+5
をセットすると間違いのプレゼントのドロップが増える
イベクエで、とけない思い出を集め、限定ショップでアイテムと交換
ウワサのみことはイベクエで限定強化
BATTLE1は瀬奈の回想から。
瀬奈が待ち合わせの茶店に向かってた。
瀬奈は前髪が気に入らないと何度も直してた。
先に来て待ってた帆奈が、
「見つけた」と口を動かして笑った。
魔女になったあとも、人格移植した瀬奈を帆奈は見つけた。
ソウルジェムを砕くのに失敗して瀬奈に魔力が渡った。
帆奈:もうやめてよ、あたしを置いていくのは
置いてったのは帆奈ちゃんの方。
帆奈がいればそれでよかった。
自動浄化システムが機能しても、生きてる意味はない。
もう耐えられない。
私、十分頑張ったよね。
十分やれたよね。
だから、もういいよね?
クリスマスパーティをやるよう、瀬奈はいろはたちに頼んでた。
いろはは久しぶりに瀬奈と話せて喜んでた。
どうせなら専門の店でツリーを買おう、と。いろはたちも乗り気だった。
その当日、いろはだけマギアレコードにいた。
瀬奈が連れて来た。
今日は灯花がみふゆのとこに戻ってた。
ねむから聞いて瀬奈は覚えてた。
瀬奈:私がほしいのは帆奈ちゃんの思い出
だから……取り戻すことにしたの
瀬奈はねむを移植魔法で乗っ取った。
BATTLE2は、瀬奈がウワサの帆奈を作り出した。
ねむの力で帆奈の記録をコピーした。
いろは:帆奈さんをウワサとして具現化させた?
瀬奈:帆奈ちゃんの名前、口にしないでくれる?
さもないとこの体、大変なことになっちゃうよ?
いろは:目の前にいるのは記録から生まれたコピーだよ……
本物の帆奈さんじゃない……
瀬奈:だから私以外が帆奈ちゃんの名前を口にするな!
瀬奈は自分用のウワサも作った。
そして移植魔法でウワサのみことになった。
何があっても帆奈ちゃんを守る。
それが私の……なりたい自分だから。
BATTLE3は、瀬奈のミラーズに囚われてた。
帆奈は事情を呑み込めてなかった。
ねむは帆奈を攻撃した。
混沌のヴィランのウワサ。
本人と同じ行動をとってもウワサの役割をまっとうしているだけ。
瀬奈:あの日々を覚えている限り
帆奈ちゃんは帆奈ちゃんなの
ねむはうわさのページを破ろうとした。
いろはは止めた。
今のみことはきっと死を選ぶから。
逃げる瀬奈たちを追いかけた。
ねむといろはは結界に囚われた。
ねむ:今のでも「捜す」に該当するのか
館の主、瀬奈みことを捜すと
捕らえられる果無の鏡のうわさ
……逃げられると厄介だね
手下のウワサが襲ってきた。
瀬奈:やっぱり分けておいてよかった
うわさとウワサを
帆奈:そ、そうなんだ……
瀬奈:帆奈ちゃん、私のこと、わかってる、よね……?
帆奈:え……
瀬奈:瀬奈みこと、帆奈ちゃんの相棒の……!
帆奈の脳裏に瀬奈との出会いの記憶がよぎった。
瀬奈:え?帆奈っていうの?!
響きが似てるね!帆奈と瀬奈!
ねむは瀬奈を攻撃した。
彼女を止めるには消耗させるしかない。
帆奈が瀬奈をかばった。
帆奈:ようやく事情が呑み込めてきて
整理もついたんだけどさ
帆奈と瀬奈って響きは似てないよ
似てるのはたぶん、字面
瀬奈:……?!
は、帆奈ちゃん……!
環いろは(光)
柊ねむ(木)
BATTLE4は、帆奈たちに逃げられてしまった。
環いろは(光)
柊ねむ(木)
混沌のヴィランは暗示を使って人を操る。
世界に対する鬱憤を元に、全てに逆らう。
それには秘密の理由がある。
ねむ:この書きぶりでは……
まずいことになる前に決着を付ける必要がある
いろはたちは加減して攻撃した。
当たらなかった。
ねむ:君はなぜ瀬奈みことの見方をする?
帆奈:そんなのあたしが更紗帆菜だからに決まってるでしょ!
ねむは攻撃を受けて倒れた。
瀬奈:どうしたの?
帆奈:なんでこいつら強いのかなって……
瀬奈:えー帆奈ちゃんがそれ言う~?
帆奈:こっちが優位なのは、こいつらが手を抜いてる……から
暗示の魔法を使う暇もなかったし
瀬奈:暗示の魔法?上書きの魔法じゃなくて?
帆奈:まあ瀬奈なら知ってる……よね
瀬奈:暗示はもともと私の魔法……
きっと私の思いが伝わって
帆奈ちゃんの魔法が暗示に……
いろは:そういううわさだから、そうなってるだけ、だよ
私たちから逃げても袋小路なのは変わらない……
帆奈さんだってあなたの都合で生み出して……
それは人の気持ちを踏みにじる行為だよ
瀬奈:うるさい!何も知らないくせに
いろは:私なりに知ってるつもりだよ
瀬奈:覗き見女が……
帆奈:あのさフード頭
自分で選んで生まれるヤツなんて
この世には誰もいないの
それに気持ち?はん!
施設のやつらも似たようなこと言ってた
あたしは同情なんかほしくない
敵意がほしい
あたしはあんたらの敵……ヴィランなんだから
ななかは嫌な予感がしてた。
未体験麺料理ツアーは中止。
かこが残念がってた。
BATTLE5は、瀬奈と帆奈が思い出の場所を巡ってた。
ウワサのままだと目立つので瀬奈は大東の制服に変えた。
瀬奈:どうしたの?
帆奈:な、な、懐かしいなって……
瀬奈:この格好でよく会ってたもんね
帆奈:……
瀬奈:ほらー、帆奈ちゃんも
帆奈も水名の制服に変えた。
瀬奈は2人だけでクリスマスを過ごしたかった。
帆奈:……ならクリスマスが終わるまでは
あいつらに消されるわけにはいかないね
2人はこの逃避行が思い出の最後とわかってた。
帆奈:連れてくよ
瀬奈:え?
帆奈:誰にも見つからない
誰もいない世界でクリスマスを過ごすんでしょ?
瀬奈:置いてったりしない?
帆奈:置いていったこと……ないでしょ?
瀬奈:あるよ!お、覚えてないの?!
帆奈:あー……じょ、冗談
帆奈の脳裏にソウルジェムを砕いた記憶がよぎった。
瀬奈:私を置いていかないで!
帆奈:んじゃ……いい感じなんで……
お先!
……あっは……笑えるじゃない……
あたしの……人生……
帆奈:いたんだ……
いや……常盤ななかもあそこにいたなって
瀬奈:はい出た、常盤ななか!
帆奈:な、なに、その反応……
瀬奈:別に~、何でもないよ
帆奈:この町を離れる前に思い出の場所を巡ってみない?
アタシが死んでからどうなったか
この目で見ておきたいから
……まあ早い、内に……
瀬奈:ど、どうしたの?
帆奈:ちょっと、立ちくらみ……何でもない
2人は喫茶店にいた。
瀬奈:懐かしいよ~ここで色んなことを離したよ~
帆奈:そ、そうだね……
瀬奈:帆奈ちゃんは私より先に来てて
本とか呼んでたね
どんな本だっけ?
私が苦手な難しい本だったと思うけど
帆奈:いや……せ、瀬奈はどんな本なら読めるの?
瀬奈:それはね……まあ、ね?
2人はミルクティとホットコーヒーを注文した。
瀬奈:帆奈ちゃんはお砂糖いらないんだよね?
帆奈:……もちろん?
瀬奈:やっぱり帆奈ちゃんは大人だなあ
帆奈:ミルクもいらないから
瀬奈:わかってるって、んふふ
帆奈:……
BATTLE6は、帆奈が悪意を吸収して倒れた。
2人は大東学院にいた。
2人で書いた黒板のメッセージは消えてた。
(サヨナラストレージのBATTLE9のエピソード)
帆奈:帆奈と瀬奈
そう書いたんだよね?
瀬奈:そうだよ、覚えててくれてうれしいなあ……
帆奈:そうだと思った
瀬奈:え?私が嬉しいことが?
帆奈:あたしたちの言いたいことなんて
それだけで十分だろうなって
瀬奈:う、うん……そうだね
2人は他の場所も巡った。
瀬奈は自問してた。
多くの悪事を働き、多くの人を不幸にした。
だからひどい結末を迎えるべきなんだろう。
もし少しだけわがままを許してもらえるなら
帆奈ちゃんと一緒に思い出に埋もれて窒息したい。
「……見つけた、みこと」
いつの間にか団地にいた。
瀬奈の実家だった。
帆奈:街を離れる前に、言いたいこと言ってやりなよ
瀬奈:もうあそこにお母さんはいないから
それにお母さんは私を死んだと思って……
帆奈:あ……ごめん……ちょっと……
帆奈は倒れた。
いやなものが帆奈に流れ込んでるようだった。
瀬奈:社会に対する鬱憤を元に反抗するうわさにしたのが
怒りや憎しみを取りこむ意味になってる?
いやだ……どうすればいいの?
瀬奈は帆奈のいやなものを自分に移植した。
魔女の滅びの意志に似てた。
「これ……私の力にさせてもらうね
ウワサの人格である私の力に……」
帆奈が目覚めた。
団地の屋上だった。
帆奈:瀬奈、何かした?
瀬奈:何かって?
帆奈:瀬奈が言わないなら、あたしも聞かない
けど1人で抱えきれなくなったら、ちゃんとあたしに……
瀬奈:私は平気、平気じゃないのは帆奈ちゃんの方
帆奈ちゃんは寝てて
帆奈:ごめん、あたし、まだ、辛くて……
帆奈は寝た。
「なんで私ここにいるんだっけ?」
瀬奈は思い出した。
偶然、団地を通りかかって……。
記憶があやふやだった。
ウワサ人格が目を覚したから。
ウワサ人格を抑えるには魔力を消耗する。
いろはたちを果てなしの鏡のうわさに足止めするのも魔力を消耗する。
瀬奈は弱体化し、記憶が混濁していた。
帆奈との思い出だけは忘れたくなかった。
BATTLE7は、十七夜が瀬奈たちを取り逃がした。
瀬奈は神浜駅で切符買ってた。
金は宝箱から回収した。
帆奈:あの貯水槽の下に隠してたやつ?
瀬奈:そう、あの人に盗られないよう
大切なものはそこに入れてたの
帆奈:その千円で電車に乗るんだ?
瀬奈:魔力は節約しないといけないから
帆奈ちゃんには気づかれていない。
自分が悪意を集めるうわさと知ったら
きっと帆奈ちゃんは戻ってしまう。
十七夜:瀬奈みこと君じゃないか
瀬奈:和泉……十七夜さん
何をしているんですか?
十七夜:見ての通り、慌てている
環君や柊君の行方がわからない……
そんな連絡があれば、な
瀬奈:(里見灯花あたりが気づいたな)
十七夜:瀬奈君、何を企んでいる?
正直に話してくれれば自分は……
瀬奈:死んだ人を蘇らせるのは
やっていいことだと思いますか?
十七夜:それは難しい問題だが
やっていいことではないと思う
瀬奈:じゃあ、あなたはいらない
十七夜:いらない?それはどういうことだ
……?
帆奈:あんたは面倒くさいってことだよ
十七夜:更紗……帆奈君?
帆奈:あたしたちのこと、忘れな
十七夜:しまっ……?!
十七夜は暗示がかかった。
その隙に瀬奈たちは逃げた。
急いで電車に乗った。
そのうち魔力が尽きる。
私たちはどん詰まり。
でも今が輝いて見える。
帆奈ちゃんも同じ気持ちだったらいいのに。
瀬奈:……夕日がきれいだね
帆奈:あたし幸せだよ
瀬奈とこんな世界から抜け出せて
瀬奈:え?
帆奈:不安なんでしょ、この先が
あたしを連れてるせいで逃げ回ることになっちゃって
でもあたし、ああ、いやだな
こんなこと言いながらうれしい
あんたと一緒にいられるのが
思い出の場所を巡って昔の話を聞かせてくれたよね
あたしがあんたをどれだけ必要としていたか
それはもう自明だよ
だからあたしも、あんただけの味方でいい
ななかとかこが神浜駅に来てた。
美雨たちと合流する予定だった。
いろはたちが行方不明という情報が入ってた。
人手を増やして見つけるつもりだった。
BATTLE8は、北へ逃げ続けてた。
民家の住人に暗示をかけて外出させた。
その隙に民家に勝手に泊まってた。
2人はトランプで遊んでた。
負けた帆奈にタケノコ踊りをやるよう瀬奈は命じた。
帆奈:はあ?
瀬奈:だから……タケノコタケノコ!にょっきにょっき~!
帆奈:あ、そろそろ時間だ
瀬奈:ええええ
帆奈:本当にそろそろ、ここのやつらが帰ってくる
瀬奈:ここに来たの2日前だよ?
帆奈:長くは不在にさせられないよ、あやしまれる
そろそろどこかで働いてもいいかもしれない。
帆奈ちゃんにクリスマスプレゼントをあげる。
……どこにも雇ってもらえなかった。
身元を明かせず、履歴書さえ用意できず、面接すらしてもらえなかった。
瀬奈は帆奈にあげたペンを思い出した。
星のデザインで、色は紫。
あのペンなら買える。
帆奈は次の家を確保してた。
花屋の店員からもらった花の種を瀬奈にあげた。
スノードロップ、雪が溶ける頃に咲く花。
帆奈:じゃあ時季外れ?
いや、まくならちょうどいいのか
瀬奈:ねえ帆奈ちゃん、いますぐこの町を出よう
帆奈:いいよ、すぐ出よう、こんな町
でも夜も遅いから、今晩は用意したところで眠ろう?
早く見つけないと……。
この町にはなかったから……。
なかったんだっけ?
この町で何してたんだっけ?
瀬奈が気づくと夕方だった。
2人で線路を歩いてた。
帆奈:瀬奈、待って、置いてかないでよ
瀬奈:あれからどうしてたんだっけ?
……まあそれより、スノードロップの種をまいてみようよ
私たちの歩んだ道にその花が咲いてたら
なんだか素敵でしょう?
BATTLE9は、瀬奈がウワサのコピーを増やしてた。
瀬奈の家にはクリスマスがなかった。
7歳のとき、団地の屋上に隠れた。
お母さんは見つけてくれた。
その日、初めてクリスマスパーティをした。
べちゃべちゃしたフライドチキン。
バタークリームケーキは安っぽい甘さだった。
それでも嬉しくて涙が出た。
8歳のときも9歳のときも10歳のときも11歳のときも、
クリスマスは屋上に隠れた。
お母さんが見つけてくれたのは7歳のときの一度だけだった。
だから、7歳のクリスマスは一番いやな思い出。
ウワサが手下を増やしてペンを捜すよう唆してた。
帆奈ちゃんを喜ばすなら、魔力を使わないとダメ。
でも、あなた誰だっけ?
ウワサ:私は……やがてあなたになる私
瀬奈が気づくとどこかの家だった。
最近意識が飛ぶ。
帆奈がいなかった。
瀬奈は泣き出した。
帆奈が戻って来た。
帆奈:ごめんね瀬奈
もう勝手に出て行かないよ
……お詫びと言っては何だけど
瀬奈に靴をあげるよ
前に駅で靴を落としたでしょ
靴屋で似合いそうな靴を見つけてね……
は、はは……ク、クリスマスプレゼントってやつ
お金は大丈夫、頼み込んだんだ
手伝う代わりにこの靴をくれって
テレビで意識不明の重体女性のニュースが流れた。
帆奈:昨日もこんなのなかったっけ?
瀬奈:うん……最近多いよね
いやだなあ、クリスマスまでもう少しなのに
もっとたくさん手下をコピーしよう。
コピーたちを町に放って、あのペンを手に入れるんだ。
いろはたちはミラーズで手下と戦ってた。
ねむ:ここまで複製を乱造すると
そのうち意識を乗っ取られてしまう
いろは:何に?
ねむ:ウワサの人格に……もっとも、
目覚めていればの話だけど
ななかが現われた。
いろは:ななかさん?!どうしてここに……
ななか:理由はねむさんの方が詳しいのではありませんか?
ねむ:説明した方がいい?
ななか:その前に確認したいことがあります
……更紗帆菜は生きているのですね?
BATTLE10は、瀬奈の回想から。
肌着のままベランダに放り出された。
クリスマスソングが聞こえてきた。
母親の気配を感じた。
助けを求めようとすると、母は部屋の奥へ逃げた。
あんなふうには……母親にはなりたくないと思った。
困っている人がいれば手を貸そう。
そうすれば、こんな世の中だって……。
いじめられている子を庇った。
モブ子:どうしたの?靴、ボロボロだよ?
施設では買ってもらえないの?
帆奈:あんたがやったの?
仕返しのつもり?
モブ子:あ、ごめ~ん!あなたの体操着ビリビリにしちゃった!
ほら……行きなよ
いじめられていた子:きょ、教科書もビリビリにしちゃっったよ~
帆奈:あんたまで……
帆奈はいじめの標的になった。
QBに願いを叶えた。
学校であたしをイラつかせる連中がいる。
そいつらを消して!
もうあたしはテレビに出てくるヒーローみたいに
誰かを救う資格なんてない……
むしろヒーローに倒される側になった。
そんなあたしを……大切な友達と必要としてくれるなら、
あたしは、その人の味方でいたい。
帆奈は店長からケーキをもらって
ちょっと早いパーティをしようとしてた。
瀬奈が帰って来なかった。
帆奈:瀬奈……ひとりは、寂しいよ
……うぅ……うう……
テレビから臨時ニュースが流れた。
意識不明の重体となった男性が発見された。
瀬奈を探しに外に出た。
ウワサの人格が現われた。
……ついてこいって言ってるの?
帆奈はウワサの人格のあとをついてった。
暗がりで何かが蠢いていた。
瀬奈:誰かいるの?
文具コーナーでべったりした何かを全身に浴びた瀬奈が立ってた。
あたしは理解した。
瀬奈はこの世界の敵になった。
一連の事件も瀬奈が起こしたのだろう。
あたしたちの行く先々で事件が起きてた。
もっと早くに気づくべきだった。
止めるには瀬奈を終わらせるしかない。
帆奈:瀬奈……寂しくはないよ
あたしもすぐ追いかけるから
瀬奈:追いかけっこするの?
でもペンを捜さないと
私、帆奈ちゃんにもクリスマスを楽しく過ごしてほしいの
いい思い出なんてなかった
なんて帆奈ちゃんには、いってほしくないもん
帆奈ちゃんの嫌な思い出は私が全部塗り替えてあげるね
帆奈:……なんでそこまで……
瀬奈:帆奈ちゃんは私のヒーローだから
あたしは正義を証明できる存在になれれば
クソッタレな世界でも愛することができると
願いを叶えるまでは思ってた。
その夢の未練をはっきりと断とう。
あたしは……瀬奈だけの味方でいる。
帆奈:あたし、なりたい自分になるよ
それがたぶん、魔法少女であることに意味だから
瀬奈:どういうこと?難しいの、わかんない
帆奈:……瀬奈はあたしが守るってこと
(たとえあたしが、瀬奈のことを何も覚えていなくても)
帆奈は瀬奈のことを思い出せないまま
瀬奈のために完全な悪になると心に決めた。
BATTLE11は、帆奈が瀬奈の記憶がない理由を考えてた。
生前に十七夜と会ったビルの屋上に向かったのを思い出してた。
そのとき、瀬奈はそこから見る夕方の景色が好きだった。
帆奈は夜の景色が好きと答えた。
今の帆奈には、そこに瀬奈が一緒にいた記憶はなくなってた。
瀬奈が魔女になったことも聞き出してた。
でも何も覚えてなかった。
覚えてないと悟られるわけにはいかない。
瀬奈がどれだけ傷つくか……。
覚えてないのに瀬奈が大切な存在だとわかる。
……あいつ=ねむにやられたからだ。
瀬奈に関する記憶を封じて、瀬奈に従う理由をなくそうとしたんだろう。
それでも瀬奈の味方でいる。
瀬奈と一緒にいるだけでクソッタレな世界が輝いて見えるから。
警察にもバレてきていた。
瀬奈がよくなる見込みもない。
罪はあたしが全部もっていく。
だから……安心して、瀬奈。
BATTLE12は、ななか視点。
神浜駅で会った十七夜は瀬奈と帆奈の記憶がなかった。
帆奈の暗示の魔法とななかは察した。
十七夜を調整屋に連れて行くよう、かこに頼んだ。
ななかは瀬奈を捜そうとした。
ウワサが現われて結界に閉じ込められた。
ねむといろはがいた。
曰わく瀬奈を捜そうとするとここへ連れ込まれる。
2人は瀬奈を消耗させるために残ってた。
他の人にも協力を頼むとななかは決めた。
1発、ぶん殴りにいくんです、と。
美雨、あきら、かこ。
このは、葉月、あやめ。
れいら、せいか、みと。
やちよ、鶴乃が集まった。
ななかは東北で通り魔が続いていると突き止めてた。
曰わく事件は2人が逃亡してから起きている。
すでに警察も動いている。
2人が犯人なら、湯国市の惨劇が神浜で再現されてしまう。
BATTLE13は、瀬奈視点。
瀬奈はどこかのモールにいた。
何かを捜してた。
何を捜すか忘れた。
誰に渡すものか忘れた。
帆奈が瀬奈を探しに来た。
帆奈:瀬奈、あたしだよ
帆奈……更紗帆菜!
瀬奈:(それって誰だっけ?
いや、違う、帆奈ちゃんだ
私が帆奈ちゃんを忘れるなんてありえないのに、なんで?)
ここ、どこ?私、ここで何を……
帆奈:見なくていい!
帆奈は瀬奈の目を塞いだ。
帆奈:ここは汚いから見ない方がいいよ
瀬奈:帆奈ちゃんがそう言うならそうするね
でも、ずっとこのまま?
帆奈:このまま……出口に行けるか
遊ぼうよ
瀬奈:クリスマスには楽しいことがいっぱいあるの
お父さんがサンタさんのふりをしてプレゼントを届けに来たり
お母さんが絵本を読んでくれて、愛してるって
私を寝かしつけてくれるんだから
帆奈:それは……た……たの……楽しみだね
瀬奈:あれ?帆奈ちゃん、悲しいの?
ななかが2人を見つけた。
常盤ななか(水)
BATTLE14は、ななか視点。
常盤ななか(水)
ななかたちは同じ町に来て瀬奈たちを捜してた。
あきら:本当にあのショッピングモール
2人がやったのかな……?
ななか:会って確かめるしかありません
鶴乃:大変だ!
この町のショッピングモールでも、また同じ事件が……!
ななかは作戦を思いついた。
ななか:……という形にしてもらえれば
やちよ:ええ、わかったわ
ななか:(どこかで私は甘く見てたのかもしれない
彼女の事情を知って同情していた?
あんな目に遭わされておきながら?
私だけでなく、多くの人が弄ばれたのに?)
ななかは帆奈を見つけた。
ななか:あなたは更紗帆菜でいいんですよね?
帆奈:あたしがウワサだから偽者だって?
ななか:あなたがあの過去を覚えているなら
私にとってあなたは更紗帆菜以外の何者でもありません
帆奈:は、はは……まさかあんたに認めてもらえるなんてね
ななか:ショッピングモールの事件は2人でやったんですか?
瀬奈:ショッピングモールの事件?
帆奈:そう!あたしが全部やったんだよ
瀬奈:ねえ帆奈ちゃん、この人なに?
帆奈:まあ、あたしたちの敵だよ
瀬奈:そっか……この人が帆奈ちゃんをいじめたんだ
瀬奈は鏡のみことを出した。
ななか:この数……キリがない……
帆奈:瀬奈、逃げるよ
きっと他にも仲間がいる
瀬奈:えーでもー
帆奈:誰もいない世界へ行くんでしょ!
瀬奈:あ、そうだね、じゃあ行こっか
ななか:待ちなさい、更紗帆菜!
……なんて負け犬の遠吠えをすると思いましたか?
BATTLE15は、帆奈が暗示で瀬奈の記憶を消した。
七海やちよ(水)
由比鶴乃(火)
帆奈と瀬奈がどこに逃げても他の魔法少女が待ち伏せてた。
帆奈:まったくいやな女だよ、常盤ななか……
瀬奈:どうして帆奈ちゃん、そんなに楽しそうなの?
帆奈:楽しくなんかないって
瀬奈:ふーん……ふーん
逃げ回る帆奈たちが気づくと山道を下ってた。
そこは真っ白な世界だった。
瀬奈:誰もいない世界
ねえ、ようやく……えっと……
帆奈:帆奈……更紗帆菜
瀬奈:ごめんね帆奈ちゃん……
なんで私、思い出せなくなるんだろう
よりにもよって帆奈ちゃんを!
帆奈:気にしないでいいよ
というより、新しい思い出を作ろう
あたしたちの思い出を
このクリスマスに降り積もらせるんだよ
あたしたちは決してみじめじゃない
だってあたしたちは明日がいらないほど幸せに
思い出を作るんだから
帆奈たちは雪合戦をしてた。
どうしてここにいるんだっけ?
どうして追われているんだっけ?
よく思い出せなくなってるけど、この時間をやりきりたい。
だから次は帆奈ちゃんと私で可愛い雪だるまを作る競争をする。
瀬奈:えっと……帆奈ちゃん
それ、雪だるま?
帆奈:そうだけど?
瀬奈:苦手、だった?
アート系
帆奈:え?そんなに変?
でも私たちで競争するのは違う気がした。
一緒に雪だるまを作ることにした。
この楽しい思い出すら忘れていってる。
帆奈ちゃんのことすら、気を抜くと忘れてしまいそうになる。
気づけば夕焼けだった。
ここで何をしていたのだろう。
何か大切で忘れてはいけないことをしていたはずなのに。
もう何も思い出せない。
帆奈:この先に集落がある
瀬奈は今からそこにいって
全部、更紗帆菜がやりましたって言うの、いいね?
瀬奈:更紗帆菜?
帆奈:とっても悪いやつさ
あんたを人質にしてたんだ
でももう大丈夫、あんたは解放されたの
瀬奈:わかった、集落にいってそういえば……
違う、帆奈ちゃんは私の友達!
なんで帆奈ちゃん……?
なんでそんなことを私に……!
帆奈:あんたといられて本当に楽しかったよ
たぶんあたしは、何度あたしをやり直してもあんたの味方になる
瀬奈、あたしのこと忘れて
瀬奈:あ、暗示の、魔法
いや、忘れたく……帆奈ちゃんを忘れたく、ない……
帆奈:さようなら瀬奈
瀬奈:……え、あなたは誰?
帆奈:誰でもないよ
ななかが追ってきた。
ななか:瀬奈みことさんは?
帆奈:……ふふ、思い出の中だよ
BATTLE16は、帆奈に悪意の力が入りこんでた。
瀬奈が引き受けてくれてた力と帆奈は悟った。
なんで黙ってたの?
もっとあたしを頼ってよ、バカ!
力を使うたびに不要なものから思い出せなくなる。
だったら、瀬奈を忘れる前に燃え尽きてやる。
ななか:これ以上力を使えば、あなたはあなたでいられなくなりますよ
帆奈:瀬奈のために何かできるなら
あたしはそれでいいんだよ!
みと:なんでこの数で勝てないの?!
ななか:相手のペースに乗せられてはいけません
攻撃を加えては離れる
それを延々と繰り返してください
かこ:もう降参してもらえませんか?
そもそもあなたは何の為に戦っているんですか?
何のためだっけ。
とても大切なものの為に戦っていたような気がする……。
瀬奈:帆奈ちゃん!
帆奈:な、なんで……
なんで思い出しちゃうんだよ!
瀬奈:帆奈ちゃんの名前見たから
ほら……腕に書いてあって……
帆奈:それ、だけで?
それだけであたしのことを?
瀬奈:帆奈ちゃんは私の希望だから!
帆奈:あんただけはあたしが必ず守る
だからもう力は使わないで
瀬奈:ここでムリしないとだめ
だってそうじゃないと……
(帆奈ちゃんが私を守るために死んじゃうもん
それも私を置いてけぼりにして)
そんなことはさせない
帆奈:瀬奈……何を?!
瀬奈:この体をもうひとりの私、ウワサの人格に明け渡すの
私に残った少ない魔力じゃない
ウワサの魔力を全て使えるから
ねえ帆奈ちゃん大丈夫だから
何も心配いらないよ
大好きだから、帆奈ちゃん
それは絶対に忘れない
……忘れないでね
帆奈:待って、なんでそんなこと言うの?
そんなお別れみたいなこと!
帆奈の脳裏に瀬奈が魔女化した記憶がよぎった。
帆奈:あ、あたしをもう置いていかないで!
最後まであたしに守らせてよ
瀬奈はウワサ人格に暗示をかけた。
帆奈の力を自分に移植してた。
ウワサと瀬奈が半々になった。
相野みと(木)
桑水せいか(水)
伊吹れいら(火)
静海このは(水)
三栗あやめ(火)
遊佐葉月(光)
純美雨(水)
夏目かこ(木)
志伸あきら(水)
常盤ななか(水)
BATTLE17は、瀬奈の記憶が失われた。
相野みと(木)
桑水せいか(水)
伊吹れいら(火)
静海このは(水)
三栗あやめ(火)
遊佐葉月(光)
純美雨(水)
夏目かこ(木)
志伸あきら(水)
常盤ななか(水)
ウワサの瀬奈は強かった。
魔法少女たちが次々に倒れた。
引き替えに拒絶反応が起きてた。
帆奈:瀬奈!
瀬奈:だ、大丈夫、帆奈ちゃん
クリスマス、楽しいね
私ね、帆奈ちゃんにプレゼントを用意してたんだ
お揃いのペンを
あれ……ここにないな
あのペン、みんな欲しがって横取りするの
だから取り返しに行かないと
帆奈:そうだね、またショッピングモールに行こう
ななか:やはり犯人はあなたではなく……
帆奈:なに勘違いしてるの
あたしがやったんだよ
瀬奈、こいつらを倒そう
それで誰もいない場所へ行こう
そこで……もう一度雪だるまをつくるんだ
もっと大きいやつを
瀬奈:雪だるまって?
帆奈:うん、そうだね
あとでちゃんと教えるよ……
ななか:そんな状態の瀬奈さんを連れて
あなたは何をしたいのですか!
帆奈:あんたらこそ、瀬奈をどうするつもり?
ななか:適切な状態に戻します
帆奈:もっとわかりやすくいいなよ、殺すってさ
瀬奈!もう派手に行こう!
こいつら全員ぶっ壊そう
瀬奈:あ、ああ……
力が……急に……なくなって……
いろはたちが結界のウワサを倒しまくってた。
瀬奈が消耗する前にウワサが消耗すれば肉体は瓦解する。
瀬奈は新たな宿主へ移る必要がある。
BATTLE18は、帆奈がヴィランになるために開き直ってた。
帆奈は限界だった。
別に才能に恵まれているのでもない。
平均より下かもしれない。
それを暗示や小細工で渡り合ってきた。
でももう策がない。
帆奈は倒れた。
もう体は動かない。
ななか:立ちなさい
あなたの意地はその程度だったのですか!
私はそんなものに抗うため
復讐へ身を捧げたわけではありません
目的を達成するため、ひどい真似も行いました
それら業は私が人生をかけて償っていく
今のお前は私の償うべき尊いものを貶めている
帆奈:何だよ、それ
こいつが何を言ってるか全然わからない
だけど今のアタシが相応しい敵ではないとわかる
あたしは神浜をどん底に陥れたヴィラン
ここで立ち上がらなきゃ名が廃る
小細工の用意はもうない
でもひとつだけ忘れていた。
ヴィランの心意気だ。
お前が不幸に叩き落とした者たちが
何の迷いもなくお前を討てるように。
それがヴィランの心意気だろ、更紗帆菜!
帆奈:あたしは混沌のヴィラン
あんたたちに厄災を振りまく者さ
守り抜いて見せろ
瀬奈がどんなに悪事を働いても
どんない取り返しにつかない罪を犯しても
お前だけは瀬奈の味方でいろ。
ななか:あなたにとどめを刺さなかったこと
一度も後悔はしていません
帆奈:なに、今回も寸止めするって?
ななか:ええ、あなたには生きて償ってもらいます
瀬奈みことさんと一緒に
ですが、その前に一発ぶん殴らせてもらいます
帆奈:甘ちゃんだなあ……
こんなやつらは死ななきゃ治らないよ?
ね、瀬奈!
瀬奈:んふふ、死んでも治らないかも
帆奈の脳裏に記憶がよぎった。
帆奈:……見つけた
瀬奈:え?
帆奈:最後に会えてよかったよ、瀬奈
瀬奈に関する記憶が封印から解かれようとしている?
いや違う、全然別のところから
瀬奈との記憶が瀬奈への思いが出てくる。
……今、あたしはなにをしているんだった?いや、そうだ、思い出した、まだ大丈夫
あたしは錆び付いた明日より輝く今がほしい
瀬奈だってきっと同じ気持ち
だから死にそうなのを堪えて立っている
帆奈:そんじゃ改めて……
あたしがお目当ての更紗帆菜だよ~っと
瀬奈:相棒の瀬奈みことだよ~
瀬奈&帆奈:あっは!
常盤ななか(水)
BATTLE19は、瀬奈と帆奈が逃げた。
常盤ななか(水)
瀬奈が気づくと、やちよがいた。
瀬奈:この人は誰だっけ?
それより帆奈ちゃんは?
ななか:更紗、帆奈なら……気を失って、います……
やちよ:まだ動かないで
あなたも危ない状態なのよ
ななか:やちよさん、は……
他の皆さんの手当を……私は……
このふたりを、連れて、帰ります
やちよ:でも、もうふたりは……
ななか:聞きたく、ありません!
私は必ず、ふたりを……生きて、帰さないと……
やちよ:わかったわ、ムリはしないで
ななかは瀬奈たちを起こそうとした。
瀬奈:どうして、そこまでするの?
ななか:このまま、おふたりを見捨てたら
……負けたみたいじゃないですか
私自身の悪意に……
帆奈:あたしにはムリだったな
あんたを選んでよかったよ
まあ、あんたにとっては災難でしかなかっただろうけど
もうムリせず、眠り……
って、痛っ
ななか:暗示は私には通用しません
瀬奈:もう気は済んだ?
なら眠ってて
帆奈:瀬奈、あたしから盗ったね
瀬奈:借りてるだけ、返そっか?
帆奈:もういいよ、それより行こう
あいつらが戻って来る前に
あたしがまだ覚えているうちに……
ななか:ま、待て……待てって言ってるだろ
更紗帆菜あああ
帆奈たちは歩き続けた。
瀬奈は倒れ、支え合ってた帆奈も倒れた。
体は動かなくなり、頭の中が溶けるように思い出がなくなった。
何を忘れたのかがわからない。
それがなおさら悲しかった。
そこにあるはずの何かを捜した。
私の手に誰かの手が当たった。
瀬奈:こんな近くにいたんだね
私もう全然、動けなくて……
帆奈:あたしも……
帆奈ちゃんは私の大切な人、大好きな人
でも帆奈ちゃんとの思い出が何も思い出せない
そんなこと言ったらたぶん傷つくと思う。
瀬奈:ねえ……あの……えっと……
帆奈:みこと?
名前を呼ばれただけで胸が一杯になった。
帆奈:ク、クリスマス楽しかったよね?
瀬奈:楽しかったけど、帆奈ちゃん
輪つなぎ下手すぎだよ、結局私が全部したもん
帆奈:でもサンタの格好してあげたでしょ
瀬奈:そうそう!
サンタさんからのプレゼントもらうの
はじめてだったからすごくうれしかった
帆奈:みこともプレゼントありがとう
あのペン、大切にしまっておくよ
瀬奈:ねえ帆奈ちゃん……雪がきれいだよ
色とりどりに輝いている
あれは私たちの思い出なんだ
思い出がこの世界に降っている……
帆奈:見えるよ……みこと
ここは私たちふたりだけの世界だ
ここなら安心して眠れるはずなのに
どうして私はこんなにも怖いんだろう。
そうだ、誰も私を見つけてくれないからだ。
私はただ、温もりがほしかっただけなのに。
瀬奈:お母さん……
帆奈:心配いらないよ、もう大丈夫……
あたしがいつまでも一緒にいるから
帆奈ちゃんがいれば大丈夫だ
帆奈ちゃんは私のヒーローで
格好よくて、強くて、絶対に諦めなくて
そして必ず私を見つけて……
絶対に味方でいてくれるんだ
帆奈ちゃんがいるから私も強くなれる
私は何にでもなれる
まるで……魔法だね。
私、帆奈ちゃんみたいになりたいな
ううん、絶対になるんだ
きっと大切な人を幸せにできると思うから!
BATTLE20は、クリスマスの数日後。
ななかは帆奈と瀬奈が消えた場所に向かってた。
2人が逃げたときの回想が挟まった。
やちよ:誰かがここで寝ていたのかしら……
そんな跡よね
ななか:こんな雪の中にですか?
しかもこれは二人分……
やちよ:つまり……そういうことじゃないかしら
ななか:ここが終着地……
ねむが本で確認した限りでは
瀬名は魔力消耗で意識を呑まれるように記憶が見えなくなっていった。
最後の瞬間、2人はお互いに何も覚えてないのに
2輪の花のように寄り添っていた。
ななかは憎らしいくらいに、それでよかったと思っていた。
ねむは2人のページを破り捨てた。
かこが同じ電車に乗ってた。
ななか:こっちに来たらどうですか
かこ:え?!気づいてたんですか
ななか:なぜ私についてきたんです
かこ:ちょっとだけ、心配だなって……あはは
ななか:わたしは大丈夫ですよ
大丈夫になれるんです
暗転後、2人は瀬奈と帆奈が消えた場所にいた。
かこ:気になっていたんですけど
自動浄化システムは無事ですか?
瀬名は時空をつなぐ力をいろはの中に残してた。
実際、その力でななかは結界から戻って来た。
かこ:ななかさんはおふたりのこと、どう思っていますか?
ななか:ふたりの環境も事情も調べました
話もみなさんから聞きました
けれど、それはそれです
今でもムカついて仕方ありません
私は同情もしてない
ただ……後悔はあります
かこ:私は……願いで元どおりにしましたし……
それに魔法少女になって、いいことだってあるんですよ?
勇気を持つ自分、なりたい自分になれたんです
ななか:……く
かこ:え?私変なこと言いました?
ななか:いえ申し訳ありません
あ、あそこ、あのあたりでふたりが……
かこ:お花が咲いていますよ
スノードロップが2輪咲いていた。
ここに来るまでに、同じ花が他にも咲いていたのをかこは思い出した。
2人がなぜ逃げていたのか
ここで消え、どうなったのか
ななかにはわからなかった。
かこ:ななかさん、そろそろ行きましょう
ななか:……いつかまたどこかで
このクソッタレの思い出に持てる限りの愛をこめて……
メモリア「色とりどりの思い出をふたりに」
記憶がどんどん消えてくからオモイデドロップスなのかと感心した。
察しがいい人なら秒でわかるんだろうけど。
帆奈と瀬奈見てると、なんか泣けてくるんだよね。
帆奈に会うのに前髪気にするとか、まるで恋愛感情では?
と思いきや、最後は「お母さん」なので母性愛を求めてた?
でも帆奈をヒーローとか言ってるんで、父性愛も?
帆奈は記憶から作ったウワサだから本物じゃない。
記憶から再現しても瀬名は本物の帆奈と信じようとしてたようだけど
記憶が消え始めてからは、マジで帆奈と思ってたっぽい様子。
瀬奈はクリスマスに自殺したかった?
偽者でもいいから帆奈と一緒に自殺したかった?
長いこといろはと話さなかったのは
いろはたちの仲の良さを見続けるのに耐えられなくなったから?
本編進んでないけど、瀬奈の意識はいろはの頭の中にあったんだよね?
ななかとの因縁も本編進んでないからわからないけど、
ななかが魔法少女になったきっかけが帆奈たち?
ショッピングモールで瀬奈が何をしてたのか謎のままだった。
見ない方がいいと帆奈が目を塞ぐくらいでしょ。
殺人とかやってそう。
ニュースでは意識不明って表現だけど
致命傷を負って意識不明という意味では。
絶対に味方するとか帆奈が決意したり、
全部帆奈がやったと言えと命じたりとか、
それくらいのことはしてるはず。

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