六花の勇者第6巻の感想

六花の勇者第6巻は、アドレットがフレミーを好きになった理由が明かされるエピソードでした。

テグネウは最後に六花に殺られてますが、そのせいでアドレットはかつて村人を失った直後に抱いていた凶魔への復讐心が復活してます。
そしてフレミーも凶魔なわけで、フレミーをも憎いと思うようになってます。
こんな展開になるとは、かなり予想外……。

第6巻はシリーズの中でもっとも分厚いんですが、そのうち半分くらいがアドレットがテグネウの心理誘導に抵抗するエピソード。
アドレットはかなりテグネウに抵抗してますが、結局は心が折れてテグネウに寝返ってます。
いったんは心が折れても、フレミーへの愛ゆえに立ち直ってテグネウの策を見抜いてますが、
この時に「俺はいつでも嘘を事実に変えてきた」と豪語してるのに、
テグネウを倒したあとはそんな意思すら消えてるのが何とも痛ましい……。
私はアドレットが好きだったのだけど、これはもう以前のアドレットには戻らないなあという気がします。
単純な御都合主義的なエンタメを書く気は無いみたいですねえ……。
でもフレミーの胸に隠されていた寄生虫を取り除くシーンは、母親が無意識に行っていた事のおかげで成功したというのは御都合主義ですが。
どうせなら「治癒凶魔」がいつの間にか自分で思っている以上に進化していた、という理由の方がまだ良かったかと。

一応、ミステリ要素としてはテグネウの本体を見抜くっていうのが該当します。
それに伴って、テグネウが操れる凶魔は一度に一体というのが本当か否かも。
第1巻はファンタジー世界のミステリという要素が面白かったんですが、もうそういうのはやらないのかもしれないですねえ。

ゴルドフがロロニアを助ける際に優しく話しかけていたけれど、アドレットに尽くすロロニアをナッシェタニアに尽くす自分を重ねて見ているのかもという印象でした。

最後は、一輪の聖者(のミイラ)が魔人と再会して涙を流すという展開。
魔人は元は清浄な存在で、何かに汚染されて汚泥となり、凶魔を生むようになったんですかねえ。
そう解釈しないと、一輪の聖者が7つ目の紋章を生んだ理由や魔人との再会に喜ぶわけがないので。
更に言うなら、一輪の聖者は本当は魔人を倒してないのかもしれないですね。
7つ目の紋章を魔人の元に届ける必要があるらしく、それが魔人と一輪の聖者の計画の内っぽいけど、
一輪の聖者は六花の紋章を作ったあとで、考えを変えて7つ目を作ったんですかね。
7つ目は六花の紋章を消去する力があるんじゃないかなと予想してます。

六花の勇者 6 (ダッシュエックス文庫)

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