進撃の巨人3期第21話(58話)「進撃の巨人」贖罪

進撃の巨人第21話(58話)「進撃の巨人」は、グリシャが進撃の巨人となった回想回の後編。

グリシャを選んだ理由

巨人となったフクロウは兵士と船を海に沈めた。
最後の兵士を握りつぶすシーンは直接描かれてなかったけど、原作では描かれてる。

グリシャは巨人の力で仲間とダイナを助けなかったフクロウを責めた。
それは恐らく、グリシャの退路を断つ為だったと思う。
仲間が残っていると(特にダイナがいると)、
グリシャは始祖の巨人奪還作戦を受け入れない可能性が高い。

フクロウはグリシャがマーレに深い恨みを抱いていた話をした。
妹が殺されたのに、父は犯人と思わしき憲兵に媚びへつらっていた。
その様子を見ていたグリシャは、自分をも呪う目をしていた。

フクロウも、革命軍だった両親と家族が摘発され、
自宅内で生きたまま燃やされたのをクローゼットから覗き見した時以来、憎しみを抱いた。
つまり2人は共通点があった。

……とは言え、今のグリシャにはもう憎しみは残ってなかった。
自由の代償に失うものの重さを知っていれば、
レジスタンスには入らなかったと泣いた。
フクロウはグリシャを奮い立たせようとした。
「玉も無いか」と煽ってた。
実際、拷問でちょん切られたんだろうね。
しかし、グリシャに残っていたのは「罪の意識」だけだった。

罪を購うには進み続けるしかない

フクロウは「それで十分」と答えた。
グリシャの罪はもう購う手立てがない。
たぶん、妹を連れ出した罪を償いたいからレジスタンスに入ったんでしょうね。
しかし、それも破綻した。

フクロウが仲間やダイナを助けていたら、
グリシャにはまだ希望が残っていたと思う。
故に、それすらフクロウは断った。

フクロウもまた、同胞を殺し続けた罪を購う方法はない。
フクロウは言ってないけど、もしかしたら家族が焼かれたのはフクロウが原因かもね。

贖罪するには、エルディアの為と信じて進み続けて次の世代に託すしかない。
これで2人の利害が一致し、グリシャもその気になった。
そしてフクロウの巨人の名前が「進撃の巨人」と明かされた。

始祖の力を操れる方法がわかった

ここでエレンの牢屋のシーンに戻って、
右手を顎に付けて「進撃の巨人」と呟いたのをハンジに詮索されてたｗ
リヴァイは「そういう年頃」と諫めたけど、
ハンジは何の話か天然でわかってなかった。
ただまあ、グリシャの記憶か何かの影響っぽいんだよね。
中二病とは違うと思う。

ヒストリアはユミルの手紙を読んでいた。
手紙にはユミルの生い立ちが書かれていた。

ユミルは元はただの孤児だった。
詐欺師がユミルを利用して新興宗教を作った。
途中までは信者が増えて羽振りが良かったものの、結局は摘発された。
その際、ユミルは仲間を庇ってユミルを演じ続けた。
「皆が助かるならそれでいい」と思ったらしい。
楽園送りとなって無知性巨人のまま島を彷徨った。
そして偶然、顎の巨人を喰って人間に戻った。

ここまで読んで、急にヒストリアに電撃のような物が走った。
これは原作にはない要素。
手紙に何か秘密があるように見えた。
ヒストリアが触ると発動する何かがあると思う。
とは言えヒストリアは「これじゃわかんないよ」と泣いた。

兵団の会議で、エレンはハンネスと母を食った巨人がダイナだと気付いた。
思わず「まさか！」と叫んでしまったので、
「そういう年頃」とハンジに軽蔑されていたｗ

エレンは、王家の者を無知性巨人に変えてエレンが触ると、
始祖の巨人の力をコントロールできると気付いた。
ダイナに触った時に周囲の巨人を操ったのは、その力だった。
これで初代王の呪いを回避して力だけ使う方法が明らかになった。
しかしそれを教えるとヒストリアはどうなるのかと黙った。

エレンはここでミカサをやたら気にしてたけど、
たぶんミカサも巨人を操れた理由に気付いているのかと疑心暗鬼になったんだと思う。
ダイナにパンチした時、側にミカサもいたから。
ミカサはキョトンとしてたので気付いてない。

最後にグリシャの回想に戻り、フクロウが「ミカサやアルミンを救いたいなら」と意味深発言。
原作でも2人の名前の意味はまだ明らかになってない。
とは言え、進撃は初期からループ説が根強いんだよね。
最序盤でエレンが「すっげえ長い夢を見てた気がする」と言って目覚めるのが根拠。

ここまで原作22巻3/4まで進んだ。