原作のノベライズだけど、原作と酷似した別世界の物語だった。
相違点がたくさんあるけど、基本は原作の筋どおりで、うまいこと新エピソードを入れたなあって印象。
ただし、オカリンの性格が所々コレジャナイ感がある。
例えば、地の文はオカリン目線だけど「ご了承ください」と言うのは違和感ある。
オカリンはこういう言い方しないだろと。
ここだけ作者目線が出てる気がする。
それと、ダルの変態発言を諌めるのにオカリンがティッシュの箱を投げたり、
肘鉄したりするのはオカリンらしくない気がする。こんな粗暴キャラじゃないよね?
マンガやアニメではありがちな表現ではあるけど……。
原作との相違はかなりたくさんある。
いくつか例を出すと、
・オカリンがうーぱガチャを1回しか回してないのに2つ引いている。
・ゲルバナを作るときにバナナの房ごとではなく、自分で一本だけもいでいる。まゆりの抗議を聞いたと言ってる。原作ではダルがまゆりに配慮してオカリンを諌めてもいでいる。
・IBN5100をラボに運ぶのに、るかと紅莉栖とオカリンの3人で運んでいる。
・オカリンがタイターとメールするためにラボを抜けて、ラボ近所のコーヒーショップで一息ついている。だから紅莉栖はオカリンがタイターとメールしていることを知らない(はず)。
・妊娠中に野菜を沢山食べると女の子になるという俗説を紅莉栖が言い出している。原作ではルカ子が主張していた。
・フェイリスのDメールが父宛だと事前にわかっている。内容がわからないのは原作と同じ。ただし父親は生き返っていない。Dメールが不発なのにリーディングシュタイナーが発動している。
・鈴羽とオカリンがサイクリングに出たとき、鈴羽が公園でテント作って寝泊まりしている場所をオカリンといっしょに訪ねている。
・鈴羽のバイト代から引いていいという約束で、ブラウンが岡部の実験を許容している。
・SERNにハッキングがバレたのは一番最初のDメール(紅莉栖が刺された)が原因だったと未来のダルが推測して鈴羽に遺書を残している。
・鈴羽のタイムマシンがビルの地下駐車場に来ている描写がある。雨で壊れているのは原作と同じ。
……こんな感じ。
単に原作をなぞってるのではなく、ほうぼうに改変があって、それが面白かった。
前後編の2巻だけど、後編は前編の倍くらい厚いので、実質は3巻分。
ボリュームの点でも満足だった。

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