六花の勇者 第一巻の感想

中世ヨーロッパファンタジーの世界観で、ミステリのギミックを散りばめるって感じのラノベ。

魔神を倒す為に集まり、結界に閉じ込められた7人の勇者って点は孤島ミステリっぽいです。
偽勇者は魔神の為に、本物の勇者達をひとりずつ抹殺しようと狙っている。これはつまり、ミステリの連続殺人犯と同じ。
「聖者」が封印した扉は一度開くと閉じれない、という設定があり、扉を開く前に内部に誰かがいたと主張する主人公が偽勇者と疑われてしまうあたりも、密室ミステリっぽい。

普通の探偵ものは主人公は完全に部外者で、自分と関係ないところで事件が起きて、依頼を受けて現場で調査するけど、
六花の勇者は巻き込まれ型の探偵ものって感じ。

状況から見て結界を作動させうるのは7人中主人公のみで、探偵役の主人公が犯人と疑われる。
しかし自分はやってないことから、8人目の真犯人がいるはずだと考えて探そうとするのも、孤島ミステリでよくある展開に似てる。

実は8人目はおらず、やはり7人目が偽勇者で、主人公は偽物が結界を作動させたトリックを推理し、証明する。
このくだりも、探偵役が推理でトリックを暴くというミステリの構図にそっくり。
この推理は、ありがちなどうってことない台詞が伏線だったので驚いた。
それともう一つの伏線も、結界が発動したときにはそうなるのかと思って何も疑わなかったし。
真犯人が単純な裏切り者ではない、狂信的平和主義者だったのは意外。
そんなの実現できないだろと思うけど。
最後はまた新しい7人目が現れるっていうオチで笑った。
これから読む人は、とにかく推理小説を読むつもりで読めばいいと思う。
六花の勇者 第一巻

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