ニコ生でカリオストロの城が配信されてたのでTSで見ました。
もう何度も見てるんですが、前から言いたかった事を含めて一度書いておこうと……。
冒頭でゴート紙幣だと気づいて札束を撒き散らすシーンについて、
ルパンがあっさり偽札だと気づく程度の品質の偽札に拘るのはおかしいと言ってる人がいますが、
ルパンは10年前にカリオストロの原盤を盗もうとして失敗したことがあると明かされます。
つまりルパンは昔からゴート紙幣の事を調べていたわけです。
ルパンがなぜカリオストロに行くのか動機の説明はありませんが、
ゴート札(の原盤)に価値があるのではなく、リベンジが狙い。
たまたま盗んだゴート札をきっかけに、10年以上経った今ならリベンジできると決意したと解釈するのが妥当かと。
後半のルパンは原盤の事など関心が無くなってますが、
カーチェイス後のシーンでクラリスの指輪を見て10年前に幼少期のクラリスに助けられた事を思い出し、
目的を変えた(クラリスに借りを返す)んでしょうね。
ただし次元や五右衛門の協力が必要なので、何の確証も無いけどクラリスが原盤や財宝の鍵を握っているという事にしたのだろうと。
だからまずはクラリスを助ける必要があると主張した(嘘をついた)。
これが初めからクラリスが目的だと、次元や五右衛門を同行させるのが困難になるんで、作劇の都合として初めは偽札の原盤の話を出したんでしょうね。
カーチェイスのシーンは、次元が銃を撃とうとして何度か中断するんですが、
車のボディが外れてルパンの車にぶつかるとか、
対向車とぶつかりそうになるとか、
手榴弾を投げてくるとか、
銃を撃ってもタイヤが防弾加工だったとか、
追っ手を撃退してクラリスの車をよく見ると気絶してたとか、
一難去ってまた一難が連続するのが飽きさせないですね。
ここであっさりタイヤを銃で破裂させると、起伏が無さ過ぎてつまらないですから。
カーチェイスで垂直な崖を車で登っていくカートゥーン的なシーンは、その直前の危機の連続のせいでギャップから笑ってしまいますね。
カートゥーン的なシーンとしては、
城に忍び込む際の水路のシーンで水の流れに逆らって泳ごうとするのとか、
銭型の顔が歪んで変顔になるのとか、
有名な城の屋根を大ジャンプするのとか、
時計塔の歯車で伯爵と戦うシーンで歯車の回転に合わせて攻撃するシーンとか、
これらも直前にシリアスなシーンを置いてるので、ギャップを感じさせるのが狙いでしょうね。
ルパンはいったんはクラリスが幽閉された塔に潜入するものの、あっさり発覚して地下水路に落とされますが、
水路で先に落とされていた銭形を再会して一時共闘となります。
ここでルパンが差し出したタバコを銭形がスッと受け取って一呼吸だけ吸うのですが、これは共闘して脱出しようという暗黙の了解のように感じますね。
わざわざ「協力して一緒に脱出しよう」と口にしないのは、その直前で銭形が「泥棒の情けは受けない」と半泣きで訴えていたからかと。
銭形の意地から言って、ルパンに共闘を持ちかけられても拒否するはず。
クラリス救出に失敗したルパンは撃たれて重傷となりますが、
ここで操縦困難なオートジャイロが屋根を掠める軌道になったのを察して、峰不二子がとっさの判断でルパンを抱えて飛び出したのはすごいw
不二子が銭形にルパンが結婚式を襲撃するという情報を電話で教えたシーンで、
電線に電話回線に横入りするワイヤーをつないで会話してましたが、
ワイヤーを自動で一気に巻き取らずに、少し手前でいったん止めてから残りを安定させて再収納っていう動きが細かい。
こういう細かさがあちこちにあるのも、根強い人気の一因かと。
冒頭でパンクしたタイヤを交換する際に、ジャッキで段階的に持ち上げるのとか。
車が手榴弾を食らってウィンドがボロボロになった際に、これを手で払って段階的にガラスを取り除くのとか。
車が湖に転落した際の水しぶきの動きとか。
カップ麺を捨てる際にわざわざ画面手前に捨てて、空のカップが跳ねるとか。
水路から進入する際に、次元が穴に落ちかけるとか。
伯爵は時計の針に挟まれて圧死しますが、遠景なので見えないからグロではないけど、
宮崎駿が関わったにしては、後のジブリアニメからは想像が付かない悲惨な死に方ですね。
結果的に財宝はあったけど、それは湖底に沈んでいた古代ローマの遺跡のことだったというオチ。
ただ、なぜ大公一族が時計塔と指輪の仕掛けを作ってまでこれを隠していたのかを考えると、遺跡の内部に本当に宝があってもおかしくないかと。
単に遺跡を保存したいだけなら、あまりに手間がかかりすぎなので。
でもラストでクラリスに「あの方は何も盗らなかった」と言わせるには、ただの遺跡だったというオチでないといけないんでしょうね。
最後は超有名な「奴はとんでもない物を盗んでいきました。あなたの心です」という銭銭形の台詞で締めるんですが、
この時の銭形は、ルパンとクラリスの別れを遠巻きにこっそり見ていたんでしょうね。
そうでないと、なぜルパンがクラリスの心を盗んだと言えるのかわからないので。
となると、銭型はルパンをわざと逃がした事になりますが、銭形なりのクラリスへの配慮かと。
ここで銭形が怒っているように見えるのは、ルパンを逃がした事ではなく、クラリスがルパンと一緒に逃げようとした事を責めてるように感じます。
でも、ここでクラリスが自分も連れてってと訴えるのは、ダメ元で言ってるんだと思います。
ルパンに拒否られても、あっさり納得してるので。
ただ、ここでキスを要求して目を閉じるのは、この子本当に修道院で育ったのかな?とw
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