彼岸花の咲く夜に第二夜 第七話 感想

彼岸花の咲く夜に第二夜 第七話 彼岸花の咲く前に ネタバレあらすじと感想
妖怪達が昔話に興じていた。
新校舎が建てられた頃、まだ縄張りが定まっていない校舎に妖怪たちが集結し、子どもの魂を食らおうと弱肉強食の戦いが起きていた。


やがて妖怪の序列が決まり、混沌の時代が終わったと言う。
そして、当時の彼岸花はとても残忍で強かったが、毬枝と出会ってからは丸くなったとも。
ちょうどその頃、ある人物が学校を訪ねていた。
混沌の時代の彼岸花は、その強さゆえに学校中の妖怪に狙われるようになった。
妖怪を食らってますます強くなる彼岸花だったが、自分の存在意義を疑問に思うようになっていた。
彼岸花はある日、いじめられっ子の少年「有森秋一」に自分の姿を見られてしまう。
その少年はイジメられた悔しさを絵に描いて晴らしていた。
更にその他の感情をも絵に描いて表現し、そのスケッチブックを見た彼岸花は感嘆する。
感情が無かった彼岸花は、感情を持つことで本当の妖怪になれると思い始める。
ある日彼岸花は、十三階段の死神・イザナミに遭遇する。
かつては実力が伯仲していた2人だが、感情を持つことに興味を持って魂を食らうことを怠っていた彼岸花は、イザナミがすでに自分よりも格上だと悟り、イザナミを騙して保健室へ逃げ込む。
死地を逃れたその経験を語る彼岸花に秋一は、感情の芽生えを指摘する。
そこへいじめっ子が現れて秋一に石をぶつけ始める。
彼岸花は怒りを感じて、その石をいじめっ子に跳ね返す。
石が勝手に跳ね返ったことを気味悪がり、不良たちは立ち去る。
秋一は、いま彼岸花がやったことも感情だと指摘する。
スミレが少女になりすました「清澄玲子」は、秋一に靴を隠されたり、嫌がらせを受けていると嘘をついて不良たちをそそのかしていた。
憤った不良たちは秋一をついに意識不明の重体にする。
秋一は失明したことで、彼岸花の声も聞けなくなり、彼岸花もまた秋一の声が聞けなくなった。
しかしこのことで、彼岸花はあることを悟る。
人の領分を超え、闇の領域へ踏み込んだ者は、妖怪が食らうべきなのだと。
その夜、彼岸花は不良たちを保健室に招いて責め苦を与える悪夢を見させる。
その苦しむ様を見た彼岸花は喜び、その感情が生きている証だと悟る。
学校を訪ねた人物は全盲のピアニスト「有森秋一」だった。
ピアノを通して感情を描く方法を見つけた秋一は、再び彼岸花の存在を感じ取れるようになり、彼岸花と再会する。


7話も30分くらいかな。
不良たちが意識不明の重体で失明するほどの暴行を加えておきながら、
そのことが不問にされるという現実にもありそうなネタだけど、
彼岸花がそいつらの魂を食って、実質的な制裁を与えることでお終い。
彼岸花が妖怪としての存在意義を見出すって話。
第一夜の重さに比べて、第二夜は割りと軽い。
第一夜の救いの見えなさが逆に面白かったんだけどね。
これは彼岸花が手を出さずに、毬枝を放置して様子を見ていたことで、毬枝が良かれと思ってやったことが裏目に出てしまい、結果として救いのなさが強まっていたから。
第二夜は、毬枝以外の妖怪の描写がメインで、それらの行動に毬枝はほとんど関与しない。
行動原理は明確だから、良くも悪くも問題が深刻化しない。
まあ、第二夜もある意味救いはない。
結局、イジメが一度起きると問題解決しようがない。
学校は「聖域」で教師たちはイジメの事実を隠そうとするし、そのお陰でいじめっ子は護られる。
あるいは、由香里のようにイジメが起きないように脅迫するしかない。
彼岸花はイジメっ子を人の領分を超えた者とみなして魂を食らうけど、現実には彼岸花のような妖怪はいないわけで‥。
振り返って、一番面白かったのは第一夜の第一話、毬枝が殺されて妖怪となる導入かな。
教師が女子生徒を性奉仕させて、あげくに絞殺し、旧校舎の便槽へ死体を捨てるってショッキングな話で、彼岸花全体を通して一番重い、暗い話だったから、意外に意欲作だなあと思ったんだけどねえ。


7話を終えると「放課後」が現れる。
鏡の番人キョウが、いままでのキャラの白昼夢を見るだけ。
金森と新谷がどちらが変態か口論したり、保健室の先生がルノワールに頼んで「薄い本」にダイブしようとしたり、なんか「やっつけ感」があって興醒め。

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