炉心融解 歌詞考察

初音ミクのライブで、鏡音リンのパートで頻繁に歌われる超有名曲です。
始めは興味なかったのですが、何度も聞くうちに好きになりました。
それで歌詞の意味を考えたくなり、考察してみました。

歌詞は炉心融解 初音ミクWikiからの転載です。

街明かり 華やか
エーテル麻酔 の 冷たさ
眠れない 午前二時
全てが 急速に変わる

エーテル麻酔とは手術用の麻酔らしいです。
全身麻酔のようなので、手術の後にすぐに退院できる簡単な手術ではないでしょう。
病室から窓の外を見ているのかもしれません。

オイル切れのライター
焼けつくような胃の中
全てがそう嘘なら
本当に よかったのにね

何か嫌なことが起きて、それを後悔しているように思えます。

君の首を絞める夢を見た
光の溢れる昼下がり
君の細い喉が跳ねるのを
泣き出しそうな眼で見ていた

全身麻酔で手術中に見た夢ではないでしょうか。
すべてが嘘ならよかったと後悔していることから、実は夢ではなく事実首を絞めたのかもしれません。

核融合炉にさ
飛び込んでみたい と思う
真っ青な 光 包まれて奇麗
核融合炉にさ
飛び込んでみたら そしたら
すべてが許されるような気がして

核融合炉に飛び込みたいとは、自殺したがっているのだと思います。
許されたいと思うのは、やはり「君」を殺してしまったことを後悔しているからじゃないでしょうか。

ベランダの向こう側
階段を昇ってゆく音
陰り出した空が
窓ガラスに 部屋に落ちる

雨が降ってるのを見ているようですが、ただの天候描写なわけがなく、主人公の心情を投影しているはずです。
すべてが夢だったら良かったとか、許されたいとか後悔しているので、泣きたい悲しい気持ちを雨降りに投影しているのでしょう。
その前の「階段を昇ってゆく音」も、心情の投影のはずです。
核融合炉に飛び込みたいというほどの後悔の念の深さから、飛び降り自殺を考え始めているように思えます。

拡散する夕暮れ
泣き腫らしたような陽の赤
融けるように少しずつ
少しずつ死んでゆく世界

泣き腫らしたような陽の赤というフレーズも、悲しい気持ちの投影でしょう。
何かに絶望しているので、世界が死んでゆくように見えるのだと思います。
大切な人を自ら殺してしまったことで絶望しているようにも思えます。

君の首を絞める夢を見た
春風に揺れるカーテン
乾いて切れた唇から
零れる言葉は泡のよう

夢の繰り返しですが、「唇から零れる言葉は泡のよう」というディテールは、本当に殺したからそんな部分を記憶しているのだと思えます。

核融合炉にさ
飛び込んでみたい と思う
真っ白に 記憶 融かされて消える
核融合炉にさ
飛び込んでみたら また昔みたいに
眠れるような そんな気がして

ここでも核融合炉に飛び込みたいと繰り返しています。
表現を変えているだけで、自殺念慮は続いているようです。
最初は「許されたい」と言っていたのに、ここでは「昔みたいに眠れる」と言っているのは、許されたいという気持ちを通り越して、とにかく楽になりたいと感じているようです。

時計の秒針や
テレビの司会者や
そこにいるけど 見えない誰かの
笑い声 飽和して反響する

反響するとは、自分の脳内で反響しているのでしょう。
神経過敏になっているように見えます。

アレグロ・アジテート
耳鳴りが消えない 止まない
アレグロ・アジテート
耳鳴りが消えない 止まない

Allegro Ajitatoとは、急速なアレグロという意味らしいです。
耳鳴りが急速に鳴り始め、消えず、止まずに苦しんでいるように思えます。

誰もみんな消えてく夢を見た
真夜中の 部屋の広さと静寂が
胸につっかえて
上手に 息ができなくなる
(Shout!!)

この夢はさすがに本当に夢だと思います。
みんなが消える夢とは、孤独感を反映した夢じゃないでしょうか。
そして孤独感が極まって、叫びだしたのでしょう。

核融合炉にさ
飛び込んでみたら そしたら
きっと眠るように 消えていけるんだ
僕のいない朝は
今よりずっと 素晴らしくて
全ての歯車が噛み合った
きっと そんな世界だ

今までは「飛び込んでみたい」という願望形だったのに、ここでは「飛び込んでみたら」と仮定形に変わっています。
自分が死んだらどうなるか、本気で考え始めたように思えます。
「僕がいないほうが歯車が噛み合う」と思うほどに、追いつめられているように見えます。
全体的に救いのない暗い歌詞なのに、曲想自体はポップさや飛翔感があるので一見ギャップを感じます。
しかし、飛翔感は飛び降り自殺を連想します。また、自殺すれば重荷を捨てて楽になれるという願望を思わせますし、ポップさは自分の死を軽く考えている様子にも思えます。

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