アニメとらドラ第23話進むべき道

バレンタインのチョコを大河の感謝の気持ちとしていつものメンツに贈るという回ですが、ここでとうとう大河と竜児の気持ちがはっきりします。
物語全体で一番印象深い回だと思います。

竜児は進路相談で進学の意思はないと答えます。
それは母親にこれ以上苦労をかけたくないからなんですが、
担任には竜児は母親に反抗したことないと言われます。
実際には母親は竜児を進学させたいので、これは逆の指摘になってます。
進学しないというのが、母親への無意識的なささやかな反抗なのです。

放課後に亜美と遭遇した竜児は、靴箱から落ちた亜美の靴を遠投して靴を拾う時間を作り、亜美と会話するきっかけを強引に作ります。
亜美は、ストーカー騒ぎで1学期だけこの学校に通って転校する予定だったけど、大河が傷ついているところを見たので残ることにしたと打ち明けます。
しかし、自分がいなければ全部うまく成立していたかもしれないとも。
当然竜児への恋心もあるのですが、これは伏せたまま。竜児に「なんで転校しなかったんだ?」と聞かれたときに、亜美が一瞬竜児をにらみますが、これは自分の秘めた恋心にまったく気づかない鈍感な様子に怒ったのだと思います。
恋心を打ち明けるとしたら、本当に転校するときかもしれませんが、言わないのはこの時点では竜児をまだ諦めていないのだと思います。

竜児の母が貧血で倒れたことを自分のせいだと思いつめる竜児は、母の代わりにケーキ屋でバイトすることにします。
大河もやっちゃんの為にと竜児とバイトすることに決めます。
ここで一緒にバイトすることになったので、あとで竜児と実乃梨から逃げる大河を突き止めることにつながります。
亜美は大河に呼ばれてサクラを頼まれて嫌がりますが、結局はサクラをやります。
大河を不憫に思ってるのが亜美の本音なので、サクラくらいはやるのでしょうね。

立ち去る亜美を竜児は追って放課後の話の続きをし、亜美がいないほうが良かったなんて思ってないし、みんなから好かれているから亜美が転校するとみんな寂しくなると答えるのですが、その言葉に亜美は何かを諦めた顔をして立ち去ります。
おそらく、みんなから好かれるより竜児に好かれたかったのに、もう脈は無いと察したのでしょう。

そしてバレンタインデーの放課後の教室で、大河は手作りチョコを実乃梨、亜美、北村、竜児へ贈ります。
そのとき大河は、自分を助けてくれたお礼だと言って北村にチョコを渡すのですが、
自分が口走ってしまったことを北村に聞かれなくて良かったと口を滑らせます。
実乃梨は竜児が助けたと知ってるので、竜児が北村が助けたと嘘をついているのは大河が口走ったことと関係があると察し、怒りの形相で竜児を問い詰めます。
実乃梨は大河をも問い詰めます。
大河は竜児へ告白したも同然のことをしていたと察し、教室から逃げようとします。
しかし実乃梨は大河を追い詰めて、大河は自分の欲しい物をあたしのせいにして諦めたりする卑怯なやつじゃないと強く訴えます。
実乃梨としては「譲られる」形で竜児と両想いとなっても嬉しくないのだろうし、それが親友なのがとてもショックだったはずです。
実乃梨も大河に「譲ろう」としていたので同じなんですが、実乃梨の方は1年前に大河の父の件で大河を傷つけてしまったことへの贖罪意識があったと思います。
実乃梨は親友の大河が父親に裏切られて傷つく後押しをしてしまった後悔の念と、父親のことを竜児には相談して実乃梨には何も言わなかったことへのショックもあったので、ここで更に傷ついたはずです。
その上自分だって竜児が好きなのに、それでも大河との親友関係を壊さずに竜児とどちらが付き合うかを決めるには、自分の気持ちを正々堂々と言うことだと必死に訴えるところが、個人的には感情を強く揺さぶられるシーンでした。
このシーンの実乃梨は、とてもかっこいいです。

実乃梨がここで問い詰めなかったら大河と竜児が付き合う機会は無かったように思えます。
この回の実乃梨を見て、感想を書き残したくなったのです。

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